新しい住まいに慣れる

今の住まいに慣れたと思った瞬間は、ちょうど３か月と三分の二くらいの時間だった

売った不動産について、他人の持ち物だと思うのには一週間も必要なかった

風水では表札をあげないと、転居するというらしいが
子供のころ１８年住んだ家以外では、今年ポストに１０００円の表札を貼ったくらいだ
郵便物が届かないと困るからだ

ちょうど２０才前半で、３年くらい働いたころに
業務用のクーラーから雨水が大量にでて、嫌だと思ったこと
窓から外を見て、一生ここで暮らすのだろうかと思ったこと

それ以来、指折り数えて、だいたい３年感覚くらいのペースで転居したから
なんだか、根を下ろすということをしてこなかった
犬がしんだときも、火葬したけど、骨壺にいれて埋めなかった

特に借金のある建物の場合は
完済するまでは自分のものではないのだ
そして、不動産を売買して、新しい買い手が、いろいろ自分色に染めようと工事に腐心している様をみて、大げさのように感じながらも、また自分も新しい住まいを自分色に染めるのだった

それでもまだ、引っ越しの段ボールはある
冬物の衣類が入っているからで、これからぼちぼち洗濯しながらタンスに収納していくだろう