2017年9月30日土曜日

異臭を放つお婆さん

量販店にカラーボックスを買いに行った

店に入り、突き当りまで進むと、コーナーを曲がった

そのまま直進して、商品を見ていると、灰色の髪をしたお婆さんがカートを押しながら歩いてきた


そのお婆さんは、怪しいセキをした
うわぁ風邪ひいてんのかな
うつったら嫌だなぁ えんがちょーと逃走した



しばらく経って、お婆さんが6メートルほど先にいただろうか・・・
男が、お婆さんの服が臭いとささやき始めた
夏場よくいる部屋干し臭とか、夜なので汗臭くらいかと思っていた
お婆さんがますます近づいてくると、男が「臭すぎる」と言って逃走した

私は鼻がムズムズしたので、鼻の中に綿棒でメンソレータムを塗っていて
においがわからなかった

しかし、恐ろしく思い、お婆さんが隣の棚の間を進んだので見送った
しばらく男は戻らなかった
そして戻ってくると、「お婆さんはレジにいる」と言った
そうか、しばらくレジにはいけないねーと言って
先ほどお婆さんが歩いた冷蔵庫のあたりを通ろうとした
そうすると臭いが残っていると男が騒いだ

どんな臭いなのか聞くと
1週間風呂に入っていなくて、1か月服を洗っていないくらいの臭いだと言う


比較的お婆さんが初期に通ったであろうところを歩いた
私も臭いが気になるので、メンソレータムを塗っているとはいえ
ちょっと鼻を澄ませてみた

なんかいろんな臭いが混ざっていて、誰の臭いかわからない感じがしたが
確かに空気は良くなさそうだと思い、あまり臭いを気にしないようにした

ちょっと時間を空けてレジに行ったのに
男は「とても臭い」と言う


レジは自動ドアがあり、客が出入りしていた
それでもなお、お婆さんの臭いは消えないらしかった

どこのレジを使用したのかはわからないが、店員が気の毒だと思った

帰りの車の中で、私は、風呂入ってない臭い客は入店禁止にできないのだろうかと言った
すると、男は、世の中いろいろな制約があるから、できないだろうと言った
お婆さんは臭いだけで、特に何もしていないのだ
私も、確かに食料品を扱う店で、入店を拒否すると、食料を買わせなかったということで問題になるかもしれないなと思った
生存権だろうか

もう一度どんな臭いだったのか男に尋ねたが、もう答えてくれなかった
皆、臭いなと思っていても、許容して、自分のそばを通り去ってくれることを願っているのだろう

お婆さんは認知症で、お風呂に入るとか、洋服を洗濯するとかいうことが出来なくなっているのではないかと思った


家に帰り、BBAの好きな飴を渡しながら
この話をした

BBAは、いろいろ漏らしているんじゃないかと言った
そして、無料で風呂に入るところあるのにねと言った
昔は無料だったのかもしれないが、今は100円になっていた気がする

どこの誰かも知らないし、初めて見た婆さんだったが
あのお婆さんには、特養など、世話をしてくれる人が必要だろう




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