2018年10月21日日曜日

非常識な常識人

婆さんの長寿祝いがしたいということで
爺さんは死んでいて
婆さんの血族を集めた祝いを、婆さんの娘と婆さんの兄さんの子供(従弟結婚)が企画した

婆さんは夏バテなのか食欲が落ちていて
あまり健康状態は良くなかったけど

十分長生きしているし
短期記憶に認知が出ているとはいえ
楽しいという気持ちが残ることもあるからということで
うちのBBAが出張するときに叔母さんの家に預けた

叔母さんは1週間もたたず
美容室に連れて行っただけで
祝いの日まで婆さんを返品したいと言い出したが

台風などもあって
祝いの日まで叔母さんの家に置いておいた

婆さんの祝いのために
BBAが親父を連れていくと言い出し
親父自身の負担にもなるし
私は怒っていた


親父は差し歯がとれて
部分入れ歯を歯医者に作りに行ったが
歯医者のスロープが急で、毎週男がつきそってくれた

私は親父を支えると
指や腕に腱鞘炎がでて
治るのに1か月かかるのでたすけてくれているのだが

親父自身が1~2か月かけて通所リハビリで
歩行器の練習をしてくれたので
タイヤなしの歩行器だが、手すりのないところでの歩行に役立っている


歯医者のときに、BBAが男にたのみこんで
男は私の両親と私の事情をくんで
なおかつ自分の楽しみも活かした提案をしてくれた

行きと帰りの運転をして
初日と祝いの日のホテルへの入れ込みは手伝う

ただ、あとの2泊は、自分が観光したいところへ行ってくる
というものだった

自家用車なしで
JRとタクシーの旅になり
荷物は男が持ってくれた

私自身、子供のころとは価値観がかわってきていて
自分自身がたのしむことも必要だと思うようになってきた

そのくらい
他の人の楽しみも重視してきたのだ
あわせてきた

折り合いをつけるということはとても重要だ


旅行や親父の連れ帰りも終わりほっとしているが
祝いが済み用なしになった婆さんの返却が今日だ

2日ほど家を空けていたのだが
親父への付き添いなしなら、婆さんの受け入れの準備もできたが
親父の移動につきそったので
旅行をして、帰ってすぐ婆さんが返却されることになる


婆さんの祝いをして、それは常識的なんだろうけれども
本当に自分のたのしみだけというか
次の祝いまで婆さんは用なしなんだなと思った

それでも、婆さんのたのしみのために
祝いの場を用意したという行為自体には
感謝するべきだろう

ただ、祝いという行為に対して
費用は今回は婆さんの資産から負担しているので、祝い金なしで
紅白饅頭・赤飯・カタログギフトを出したようだが

お祝い金をもらったら、返礼品をしなければならないという風習は
祝い金をもらうひとにも負担になるので
返礼品や半返しを期待しての、お祝い金という風習は亡くなった方がいいと思う

長寿祝いに関しては
だれが費用を負担するのかということが重要になってくる






男の提案もあって、夕食後に婆さんに昨日のことを聞いてみた
男はお婆さんの世話は好きな方だが
正月に「初めての方ですか」と言われて
二人になると、怪訝な顔をされてしまうのが苦手らしい

2時間ドラマの再放送を観るのに
ヘッドホンをつけられていて
ヘッドホンをつけていることを忘れて
話しかけていることが聞こえないみたいだったので
耳からずらした

そして昨日はどこにいたのか聞いてみた
部屋にいたと言う

昨日は〇〇ちゃんに会ったんじゃなかった?
〇〇ちゃんてだれのことか

△△ちゃんも会ったんじゃないか?
額を押さえながら、昨日のことは覚えていないと言う

なにか美味しい物を食べたんじゃなかったの?と聞いても
全く思い出せないみたいだったので

夜なのに難しいことを聞いてごめんね
ドラマの犯人がわかるころじゃないのと言って
ヘッドフォンを戻した




親父は、婆さんが戻ってくるとなると
昼食中、居間のソファーに何度も戻ろうとした

そして、今日は日曜日だからリハビリはないのに
BBAに
婆さんが戻ってくるからリハビリと言われた
リハビリに行かないといけないと繰り返した

そしてリハビリに行くからと言って、何度もトイレに行きたがった

親父も認知症があって
こどもっぽい言動をする

BBAが妹と電話ばかりしていると
部分入れ歯を外して関心をひこうとした




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