2018年3月29日木曜日

失敗を他のせいにする人間のプライド

親父が朝の5時に玄関に居て電話してきたが
朝8時台に送迎がきて通所リハビリに行き、
午前11時半には帰宅した


親父は私を見ると話題を切り出した

「おばあちゃんがトイレに入って鍵をかけたからトイレに行けない」

親父の部屋は引き戸で鍵がなく、トイレにも鍵はない
それにおばあちゃんの部屋にもトイレがあり、親父の部屋でトイレしたことはない

おかしなことを言うと思った

親父の部屋のトイレの引き戸はいつも開きっぱなしだ

部屋の引き戸も開きっぱなしで電気もつきっぱなしだった

それで親父の部屋をぱっと覗いて、おばあちゃんなんて居ないよと答えた

それでも親父はしつこくおばあちゃんのせいにした

おばあちゃんは居ないからトイレに行きな!と切れた
そしたら親父は得意の「行きよる」と「行こうとしている」を繰り返した
まだおばあちゃんのせいにしていたから、怒って鼓舞した


そこに私が花粉症だろうと言っているのに
玄関を開けっぱなしにして世間話をしていたBBAが帰ってきた


BBAに、親父がトイレに行っているから、ついでに紙パンツを履き替えさせて!と伝えた

BBAが親父のトイレに行き、悲鳴を上げた

「トイレがビシャビシャ!」

夫婦のやりとりを聞きたくないので
居間のスライドドアを閉めた


そしたら、BBAが親父のビショビショの紙パンツを入れたビニール袋を捨てにきた
また、居間のスライドドアが開けっ放しになり、夫婦のやりとりが丸聞こえだ

興味もないしもう聞きたくもなかったが聞こえてきた

親父はあくまで「おばあちゃん」のせいにしてその場を乗り切ることに決めたらしかった
あくまで、「おばあちゃん」のせいにした


親父が私を自分のトイレに誘導したのも
自分ではどうにもならないトイレを何とかしてほしかったからだ

結局親父は、おばあちゃんのせいにして、その場を乗り切った
トイレをすました親父は食卓に直行した
そして、トイレはきれいになったし、
食卓では話題も嫌なトイレの話題から花見の話になった

親父はありもしない「おばあちゃん」のせいにして
自分の自尊心も守りながら、トイレも使える状態にした
とんだ魔術師だ

朝の奇行も、トイレの失敗を誤魔化すための演出だったのだろう


BBAの実母のおばあちゃんは
部屋のこたつに入って窓を開けていた

そして食事をもっていくと「いつもありがとうね」と言うし
食器をさげると拝みながら「ありがとう」というような人間だ


そんなおばあちゃんも、とうにボケていて
自分の鞄を失くしたときは「ねずみ」のせいにした

人のせいにするうちは、正気を保っていられるんだろう


BBAは朝の1時から親父の奇行に付き合わされて
私に朝の5時に電話されて
朝の5じからおばあちゃんのTVのオーケストラで
花見に公園に行こうと言ったけど、寝ることにしたみたいだった
夕方の犬の散歩まで寝るんだろう
















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