おばあちゃんと正月の朝

正月の朝も寝ているので
正月の昼に雑煮などをした


食事の準備ができて、お婆さんを居間に呼んだ

私がキッチンに居ると、見えなかったようで
いないと騒いだ
おばあちゃんは視界がせまくなったようだ

婆さんは男のことを忘れてしまったようで
「あら、初めてですか」と言った
リハビリ施設の職員と間違っているのだろうか

おばあちゃん、何言ってるのと言ったけど
飯を食い始めるとおとなしくなった

BBAが婆さんに新年のカレンダーをあげた
あげても片づけてしまうから、設置しないといけないといって
婆さんの部屋に行ったら居なかった

婆さんは玄関の飾りを見ていた

おばあちゃん、カレンダーかして
というと、おばあちゃんが自分の体の後ろに隠した

何で隠すんだろう

おばあちゃんカレンダーつけてやるから渡して
というと、しぶしぶ出した

何で隠したの？と聞くと
持っていかれると思ったという

設置してやり
古いカレンダーを、去年のだから捨てるよと見せた
まぁよかろう
みたいなことを言っていた


カレンダーとられると思ったとか
廊下でチンピラに会ったみたいじゃないか
家の中なのに、家の中も安心できないのかなぁ

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リハビリのお金を行くたびに封筒に入れて支払う
おつりのないようにしてくれと、リハビリ施設から言われる
それでBBAが小銭の入った袋を婆さんにやった

２週間くらいたって
小銭もらってもしょうがないといって、居間に小銭袋を持ってきた

BBAが
リハビリでおつりがないようにしてくれと言われているから使いなさいと
何度もお婆さんに言っていた

私はそんなことを言われたことはないと婆さんは言い張る
私が言われるんですよとBBA

しぶしぶ小銭の袋をもって部屋に帰ろうとする婆さん

もう自分でお金の管理ができないんだから
その都度渡すしかないでしょう
と私が言う
週３なら１５から１７袋用意しておいて
その都度渡すしかないでしょうと

犬のエサを測って入れているジップつきの小袋にいれておけばいいよ、と言って

お婆さんに、いいから小銭袋を渡しなさいというと
BBAが、〇〇ちゃんが管理してくれるって、渡しなさいと言う
そうすると、婆さんは小銭袋をまた背中にサッとかくして
部屋に帰って行った


なんやの・・・

持ってきたくせに
いざ渡すとなると惜しくなるのかしら


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お婆さんはもう私のことを覚えていなくて
ごはんを持ってくる（私がつくってんだけど）介護職員と思ってんのかなと思い

天気がいい日に、お婆さんの調子がよさそうな日を見計らって聞いてみた
私の名前わかる？と

すると、しばらく間があって、〇〇ちゃんと言った

ああ、まだわかるんだ

おばあちゃんにも
もう私のことを覚えていなくて、介護職員と思ってるんじゃないかと思ったから尋ねたと
正解したから言った

まぁたしかに
エサもってくる命綱にだよ
名前間違うわけにはいかないから
ちょっと考えたのかもね