ナカダ容疑者、頭部の手術で別人に! 奇声・奇行はなくなったが「私はやっていない…」
産経新聞 12月26日(土)11時21分配信
埼玉県熊谷市の3民家で6人が殺害された悲惨な事件から3カ月余り。殺人容疑などで逮捕され、空腹になると叫び声を上げていたペルー人のナカダ・ルデナ・
バイロン・ジョナタン容疑者(30)は、頭部の手術を受けると奇行が別人のように収まったという。しかし供述は変わらず「私はやっていない」-。質問以外
のことはペラペラと話し現在、鑑定留置中のナカダ容疑者。事件の「今」を「けが」「姉」「ペルー人」の3つのキーワードで読み解いた。(さいたま総局 菅
野真沙美)
■「早く退院させて」
「退院させたのは早すぎた」
母子3人が殺害された家の2階窓から転落したところを身柄確保されたナカダ容疑者。熊谷市内の病院に入院したが、10月8日に回復したとして退院し、殺 人容疑などで逮捕された。 当初から「事件のことは知らない、分からない」と容疑を全面否認。それどころか、空腹時に大声をあげるなどの奇行が目立った。
「『怖いから早く退院させてほしい』という深谷の病院の看護師たちからの声がかなりあったことも少なからず影響しているようだ。6人殺害犯が院内にいることが嫌だったのだろう」。捜査員はそう振り返る。
実は、最初の退院の時点で、ナカダ容疑者の回復は不十分だった。接見した弁護人に「左目が見えない」「顔がしびれている」などと訴え、検査すると目の奥 を骨折して鼻から髄液が漏れている状態。10月15日に再入院し、22日に髄膜炎を予防するための頭部手術を受けた。捜査関係者によると、手術後、ナカダ 容疑者の奇行はなくなったという。
「痛みがなくなっておとなしくなったのでは。ペルーにいたら、こんなちゃんとした手術受けられなかったと思うよ」。捜査関係者は皮肉交じりに話すが、退院後に再逮捕されたナカダ容疑者が発した言葉は、「嘘です」「私はやっていない」-。と手術前と変わることはなかった。
「手術を終えたら何か変わるかもしれないとちょっと期待したんだが…」。捜査関係者はそうつぶやく。
■よくしゃべる「家系」?
県警はナカダ容疑者の情報を集めようと、ペルーの行政機関を通して捜査依頼などを行ったが、手続が煩雑なため難航した。その上、12月のペルー国内はク リスマス休暇に突入して思うような反応が得られない。しびれを切らし、ナカダ容疑者の姉を日本に呼び寄せ、約2週間にわたり事情を聴いた。
ナカダ容疑者とは画像共有サービス「インスタグラム」などを通じて時折やりとりをしていた姉だが、「いかんせん、離れて暮らしていたから、詳しい事情は 知らないようだ」(捜査関係者)。新しく分かった事実は、姉が「ナカダ容疑者と同じぐらいよくしゃべることぐらい」だったという。
ナカダ容疑者は当初から、ペルーで大量殺人を犯したとされる兄の話を聞こうとすると家族全員の話を始めたり、聞かれた勤務先とは違う勤務先の話を延々と語ったりして捜査関係者を困らせていた。
「ペルー人の特徴なのか、本人の性質なのか、聞いた質問以外のことをたくさんしゃべる」と首をひねっていた捜査関係者は、姉からの聴取を終えて「あれはペルー人の特徴ではなくて、あの家族の特徴だ」。
ナカダ容疑者は現在、鑑定留置中だが、6人もの人が犠牲になった凶悪事件。捜査本部は地道な裏付け捜査を続けており、事件の全容解明に全力を挙げている。
■日本のペルー人社会にも衝撃
事件は熊谷市の地元住民だけでなく、日本で生活するペルー人にも大きな衝撃を与えた。
約25年前から同県川越市で生活する和島エレナさん(38)は、事件当日にニュースを見て目を疑った。どのチャンネルやサイトを見ても「ペルー人が殺 人」「ペルー人の凶行」という文字が躍る。「とてもショックを受けたし、初めて自分がペルー人だということを『恥ずかしい』と思いました。今まではずっと 誇りに思ってきたのに」と表情を曇らせる。同時に「アメリカ人や中国人が同じことをしたとしても、ここまで『どこの国の人間か』が騒ぎになっただろうか」 と疑問も残っている。
インターネット上の中傷にも傷ついたが、高校生の長女の行動に救われたという。
「いま玄関の鍵開いててママが『鍵開いているとペルー人入ってくるよ~』って(笑)」。ツイッターで見つけたこの書き込みに対し、長女は「日本でペルー 人が人殺したらペルー人みんな悪いの?って事は、日本で日本人1人が誰か殺したら日本人みんな殺人犯って事と同じですけど?ふざけんなーw」と返した。相 手からの返答はなかったという。
「ただ、長女のようにハートの強い人ばかりではない。何も言い返せず泣き寝入りをしている人もいる」とため息をつく。
「私の周りは優しい人ばかりで『エレナは何も悪くないんだから』と言ってくれるが、それでも同郷の人間として心は痛む」とエレナさん。「家族を失う辛さはどの国の人間も変わらない。ナカダ容疑者には遺族のためにも本当のことを話してほしい」と強く訴えた。 ヤフーニュース
■「早く退院させて」
「退院させたのは早すぎた」
母子3人が殺害された家の2階窓から転落したところを身柄確保されたナカダ容疑者。熊谷市内の病院に入院したが、10月8日に回復したとして退院し、殺 人容疑などで逮捕された。 当初から「事件のことは知らない、分からない」と容疑を全面否認。それどころか、空腹時に大声をあげるなどの奇行が目立った。
「『怖いから早く退院させてほしい』という深谷の病院の看護師たちからの声がかなりあったことも少なからず影響しているようだ。6人殺害犯が院内にいることが嫌だったのだろう」。捜査員はそう振り返る。
実は、最初の退院の時点で、ナカダ容疑者の回復は不十分だった。接見した弁護人に「左目が見えない」「顔がしびれている」などと訴え、検査すると目の奥 を骨折して鼻から髄液が漏れている状態。10月15日に再入院し、22日に髄膜炎を予防するための頭部手術を受けた。捜査関係者によると、手術後、ナカダ 容疑者の奇行はなくなったという。
「痛みがなくなっておとなしくなったのでは。ペルーにいたら、こんなちゃんとした手術受けられなかったと思うよ」。捜査関係者は皮肉交じりに話すが、退院後に再逮捕されたナカダ容疑者が発した言葉は、「嘘です」「私はやっていない」-。と手術前と変わることはなかった。
「手術を終えたら何か変わるかもしれないとちょっと期待したんだが…」。捜査関係者はそうつぶやく。
■よくしゃべる「家系」?
県警はナカダ容疑者の情報を集めようと、ペルーの行政機関を通して捜査依頼などを行ったが、手続が煩雑なため難航した。その上、12月のペルー国内はク リスマス休暇に突入して思うような反応が得られない。しびれを切らし、ナカダ容疑者の姉を日本に呼び寄せ、約2週間にわたり事情を聴いた。
ナカダ容疑者とは画像共有サービス「インスタグラム」などを通じて時折やりとりをしていた姉だが、「いかんせん、離れて暮らしていたから、詳しい事情は 知らないようだ」(捜査関係者)。新しく分かった事実は、姉が「ナカダ容疑者と同じぐらいよくしゃべることぐらい」だったという。
ナカダ容疑者は当初から、ペルーで大量殺人を犯したとされる兄の話を聞こうとすると家族全員の話を始めたり、聞かれた勤務先とは違う勤務先の話を延々と語ったりして捜査関係者を困らせていた。
「ペルー人の特徴なのか、本人の性質なのか、聞いた質問以外のことをたくさんしゃべる」と首をひねっていた捜査関係者は、姉からの聴取を終えて「あれはペルー人の特徴ではなくて、あの家族の特徴だ」。
ナカダ容疑者は現在、鑑定留置中だが、6人もの人が犠牲になった凶悪事件。捜査本部は地道な裏付け捜査を続けており、事件の全容解明に全力を挙げている。
■日本のペルー人社会にも衝撃
事件は熊谷市の地元住民だけでなく、日本で生活するペルー人にも大きな衝撃を与えた。
約25年前から同県川越市で生活する和島エレナさん(38)は、事件当日にニュースを見て目を疑った。どのチャンネルやサイトを見ても「ペルー人が殺 人」「ペルー人の凶行」という文字が躍る。「とてもショックを受けたし、初めて自分がペルー人だということを『恥ずかしい』と思いました。今まではずっと 誇りに思ってきたのに」と表情を曇らせる。同時に「アメリカ人や中国人が同じことをしたとしても、ここまで『どこの国の人間か』が騒ぎになっただろうか」 と疑問も残っている。
インターネット上の中傷にも傷ついたが、高校生の長女の行動に救われたという。
「いま玄関の鍵開いててママが『鍵開いているとペルー人入ってくるよ~』って(笑)」。ツイッターで見つけたこの書き込みに対し、長女は「日本でペルー 人が人殺したらペルー人みんな悪いの?って事は、日本で日本人1人が誰か殺したら日本人みんな殺人犯って事と同じですけど?ふざけんなーw」と返した。相 手からの返答はなかったという。
「ただ、長女のようにハートの強い人ばかりではない。何も言い返せず泣き寝入りをしている人もいる」とため息をつく。
「私の周りは優しい人ばかりで『エレナは何も悪くないんだから』と言ってくれるが、それでも同郷の人間として心は痛む」とエレナさん。「家族を失う辛さはどの国の人間も変わらない。ナカダ容疑者には遺族のためにも本当のことを話してほしい」と強く訴えた。 ヤフーニュース
ペルー人は駅前で2人で赤い服に髪を一本縛りにし、縦笛で「コンドルは飛んでいく」を演奏している
ペルーでは、多重人格の殺人者を「死の天使」と呼ぶ
ペルーでは、身内に遺伝性があるかもしれない重犯罪を犯した人でも海外に渡航することができる
>長女は「日本でペルー 人が人殺したらペルー人みんな悪いの?って事は、
>日本で日本人1人が誰か殺したら日本人みんな殺人犯って事と同じですけど?ふざけんなーw」と返した。
>相手からの返答はなかったという。
日本人は、交通事故など避けられなかった以外で殺人を犯すような人は渡航しないし、そのような日本人はいないと信じている。被害者になることはあっても、加害者になることはないと信じている。
日本人は、日本人が海外で他者のために善行をした話を好む
奇跡の実話に基づいた大作映画のノベライズ。
1890年、親善訪日使節団を乗せたトルコの軍艦エルトゥールル号が、和歌山県串本沖で沈没。500名以上犠牲となったが地元住人たちの懸命な救助活動により69名の命が救われ、母国トルコへの帰還を果たす。
時は移って1985年。イラン・イラク戦争に伴いフセインはイラン領空の航空機無差別攻撃を宣言。各国は自国民の救出に動くが日本には手立てがない。多くの在留邦人の身に危機が迫っていたーー。
日本・トルコ友好125周年記念合作映画を完全ノベライズ。時を隔てた二つの出来事には、深い絆の物語があった。
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