2016年10月11日火曜日

親父がバブル時代に語った、20年後の日本

日本がバブルのころに
親父はイギリスガーデニングの本を毎週とって読んでいた

そして中学生くらいの私に
イギリスは景気が停滞していて、若い人は中古物件を自分で手直しして暮らしている
日本もそうなるよと言った




バブルのころは、公務員なんてなるもんじゃなくて
月給でつながれているようなもんだったから

とにかく中小企業であっても、自営業のほうが羽振りが良かった


不景気になってくると、安定している公務員のほうが
休みもたっぷりあって勤めるひとからするとよいに決まっている
しかもベースアップは、大企業と一緒という破格の設定だからだ


景気がよければ、会社は昇給やボーナスをはずんでくれるから
民営のほうがよいのだけれど、
不景気になると、とにかく安定していて終身雇用の公務員のほうがよいとなる


最近のビジネスは5年で流れが変わると言われているのを聞いたことがあるが
長期で考えることが難しい

とにかく2000年は就職氷河期で
就職浪人なんていう言葉もあったし
学歴社会・受験戦争を乗り越えても
冷たい社会が待っているだけだった

大学までだしてもらって、アルバイト・フリーターなど
肩身がせまい思いをしたひともいたし
ネットゲームがでてひきこもったりする人もでた




家業を手伝ってもあまり芳しくない
20年もたつと、ビジネスモデル自体が、時代についていけなくなる

具体的にどうかというと
設備投資がいらず、人件費だけで始められるのがよい時代もあったが

今はとにかく人件費を削らなければならない時代だということ
人を働かせて、楽をすることが難しい
人を雇うということは、
少ない儲けのなかから分け前を安定して与え続けなければならないということだからだ

そして、働いている側は、雇っているほうは楽をして儲けていると思っている
働く時間は、経営者よりも労働者のほうがずっと少ないのだ



そんな中でも生き残っているのは




バブル時代に儲けたお金で、アパート経営をしていたなど
本業と別の事業を持っていたところ

特にアパート経営の場合は、ローンが終われば自分のものになるので
土地を売ればまとまったお金になるところだろうか

この会社所有の土地建物の価値を狙ってか
M&Aばかり持ちかけてくるところもある

ただし、事業をやめてしまえば会社はなくなってしまうから
M&Aでお金にできるのは魅力的かもしれない

安定して銀行に借金を返してきた会社の場合
その信用まで売ってしまうことになるから
銀行が薦めてくるM&Aくらいしか価値がないかもしれない


M&Aや、コンサルタントは、他人のふんどしで相撲をとる人たちなので
自分たちの手数料が手に入ることしか考えていない

特にM&Aコンサルタントの作成する契約書には注意が必要だ
とんでもないことが盛り込まれていることが多い

やはり土地建物については、不動産取引が安定していて
切ない思いをすることが少ない








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