2016年8月6日土曜日

9千万円なの?300万円なの?損害賠償請求 同性愛をアウティングされて自殺した場合

「ゲイだ」とばらされ苦悩の末の死 学生遺族が一橋大と同級生を提訴

BuzzFeed Japan 8月5日(金)18時56分配信

一橋大学ロースクールに通っていた男性(当時25)が、校舎から転落して亡くなった。仮名をAくんとする。彼はゲイであることを同級生にばらされ、苦しんでいた。愛知県在住の遺族は、秘密をバラした同級生や大学を提訴。8月5日、東京地裁で、第1回の口頭弁論が開かれた。

「振られた」で終わる話のはずが……
まずは、事件を振り返ろう。

訴状などによると、Aくんは2015年4月3日夜、仲良しだった同級生の男性Zくんに「付き合いたいです」とLINEで恋愛感情を伝えた。Zくんの答えは「付き合うことはできないけど、これからもよき友達でいてほしい」。

ここまでは「振られちゃった」で終わりの、よくある話だった。Aくんは実際、その後も以前と変わらず、明るく振る舞っていた。

状況が一変したのは2カ月後。Zくんが「Aはゲイだ」と、周囲にバラしたことがきっかけだった。

Zくんは2015年6月24日、同級生9人が参加していたLINEのグループチャットに、「おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのムリだ。ごめんA」と投稿した。その前にも、少なくとも3人の同級生に「Aはゲイだ」と伝えていた。

Aくんはそれまで、ロースクールの同級生たちが、同性愛者を「生理的に受け付けない」などと話しているのを聞き、ゲイであることを秘密にしていた。

突然、思わぬ形で秘密をばらされ、Aくんは大きなショックを受けた。Zくんと顔を合わせると、吐き気や動悸などのパニック発作がでるようになり、心療内科に通院しなければならなくなった。
「アウティング」の典型例
自ら望んで、同性愛者だと告白することを「カミング・アウト」という。一方、同性愛者だということを、勝手にばらされることを「アウティング」という。

この事件は「アウティング」の典型例だ、と代理人の南和行弁護士はいう。

「同性愛者への社会的偏見は、まだまだ根強くあります。その中で、勝手にばらされたくない、と思うのは自然なことです。私も同性愛者ですが、このような形でばらされたAくんが、どれだけ不安に思い、落ち込んだかは想像を絶する」

「Aくんは8分後に『たとえそうだとして何かある?笑』と返信していますが、おそらくスマホを操作する手は震え、それだけ書くのも、やっとだったのではないでしょうか」

Zくん側は裁判で「恋愛感情をうち明けられて困惑した側として、アウティングするしか逃れる方法はなく、正当な行為だった」と主張してきたという。

この点が、裁判の重要なポイントとなりそうだ。


試験にも出られず……。
この件をきっかけに、Aくんの生活はがらりと変わった。勉強が手につかなくなり、Zくんと顔を合わせる授業や試験に出られなくなった。

大学のハラスメント相談室に行き、教授や職員、保健センターにも相談した。だが、大学側は「性同一性障害」を専門とするクリニックへの受診を勧めてきた。

性同一性障害は、自分の性別に違和感がある人が、戸籍を変えたいといった場面で使われる概念。同性の人を好きになる「同性愛」とは全く別のものだ。

南弁護士はこれを「同性愛に無理解な対応」だと批判する。

「大学の対応をみていると、まるでAくんが『同性愛者であることを気に病んで』自殺したかのようです。しかし、Aくんは、自分が同性愛者だということは受け入れていました。同性愛を秘密にしていたのは、同性愛者への差別・偏見がある社会を冷静に見つめていたからです」

「Aくんは、『男が男を好きになるのがおかしいんだからしかたない』といわんばかりの対応に、苦しめられていたのです」
発作、そして、転落死
運命の8月24日。ロースクールでは「模擬裁判」が行われていた。

Aくんは大学にやってきたが、パニック障害の発作が起こり、午前10時ごろ保健センターへ連れて行かれた。

保健センターの職員は、Aくんのおかれた事情をよく知っていたが、Aくんが「授業に出席したい」と言ったため、午後2時ごろに授業に向かわせた。その後、転落するまで、Aくんの身に何が起きたかを、遺族は知らされていない。

午後3時すぎ、Aくんは校舎6階のベランダ部分に手をかけ、ぶら下がっているところを発見された。救助が呼ばれたが、Aくんは到着前に転落し、亡くなった。
裁判での主張
遺族は同級生と大学を提訴、合わせて約9000万円の損害賠償を求めている。原告側は大学の責任について、次のように主張している。

今回のような「アウティング」が起きたのは、同性愛についての説明や、セクハラを防ぐ取り組みを大学が怠ったせいだ。さらに、Zくんと顔を合わせれば、Aくんがパニック発作を起こす可能性があると認識していたのに、それを防ぐための取り組みをせず、転落事故を招いた。

一橋大学側は裁判で、「大学の対応に問題はなかった。個別の事故は防げない」と主張しているという。
遺族の思い
口頭弁論の後、記者会見した遺族は、「アウティング」をしたZくんについて、次のように述べた。

「生前、本人が『Zくんを訴えたい』といっていたので、本人の無念を晴らすために提訴しました」

「あの一言で息子の人生が変わったことが許せない。息子を死に至らしめたことが許せないです。家族の心の傷は癒やされない。自分のとった行動を理解して、きちんと責任をとり謝罪してほしいです」

大学の対応については、こう非難した。

「同性愛者、うつ病、パニック発作についての知識・理解が全くなく、模擬裁判の欠席は前例がない、卒業できないかもしれない、などとプレッシャーをかけました」

「クラス替え、留年の相談にも、真剣に対応してくれませんでした。亡くなった後の対応も、事実を隠そうとしているようで、誠意が感じられませんでした。一橋大学のことも許せません」

「説明がない」
この裁判に、遺族を駆り立てた理由の一つが「説明がない」ということだ。

大学に詳しい事情説明を求めたが、実現していない。同級生たちから事情を聞きたい、という求めも「司法試験で忙しいので」と断られた。Zくんをはじめ、事情を知る同級生たちからは、連絡はないという。

Aくんの母親はBuzzFeed Newsの取材に、涙ぐみながら「息子も裁判を見守ってくれていると思います」と話した。





(まとめ)

A君25才が自殺
A君は同性愛のゲイで、周りに自分がゲイであることをカミングアウトしていなかった
一橋大学ロースクールの同級生Z君に愛の告白
A君はZ君に振られる


2か月後もうむりぽとZ君がA君に告られたとLINEでアウティング
A君ふぁびょる
A君不登校へ

大学のハラスメント相談室に行き、教授や職員、保健センターへ相談
大学側は「性同一性障害」を専門とするクリニックへの受診を勧める
※同性愛は性同一性障害とは違うと主張

A君登校するも、パニック障害を起こす
保健室に連れていかれるA君
本人が授業に戻りたいとのことで戻す
A君6階ベランダにぶら下がっているのを発見、救助も間に合わず転落死
※自殺?事故?



>8月5日、東京地裁で、第1回の口頭弁論
>愛知県在住の遺族は、秘密をバラした同級生や大学を提訴。8月5日、東京地裁で、第1回の口頭弁論が開かれた
>遺族は同級生と大学を提訴、合わせて約9000万円の損害賠償を求めている







最初に読んだ記事がこれでしたので、
また愛知県か
そしてカネか
と思いました

愛知県の感覚なんでしょうが
子供を育てるのにお金がいくらかかったから
いくら払えとかいうひとが本当にいます

それで裁判までしてしまったのだから驚きました

息子が自殺した遺族は
Z君の精神的苦痛は考えられないのでしょう

Z君の立場になって考えるとぞっとするばかりです






以下2つの記事は請求金額が合計300万円のものです

印象はかなり変わるのではないでしょうか




「同性愛だと暴露された」転落死した一橋法科大学院生の両親、同級生を提訴

弁護士ドットコム 8月5日(金)16時58分配信



一橋大学構内で2015年8月に起きた男子学生の転落死事故をめぐり、両親が同級生と一橋大を相手に、計300万円の損害賠償を求めて、裁判を起こしている。男子学生は同性愛者で、被告の同級生男性から周囲にアウティング(暴露)され、心身の不調に悩まされていたという。

原告はこの同級生の男性に対し、男子学生に精神的苦痛を与えたとして100万円を、大学側に適切な対応を取らなかった安全配慮義務違反などがあったとして200万円を求めている。提訴は3月25日付。

8月5日に東京地裁であった第1回口頭弁論後、東京・霞が関の司法記者クラブで、原告側代理人の南和行弁護士と吉田昌史弁護士が記者会見を開いた。アウティングによる裁判は珍しいそうで、吉田弁護士は「アウティングは、同性愛者の方が問題という視点で見られがちだが、加害的な行為で、アウティングした側に問題があるという理解を得たい」と語った。

●生前「人生が足元で崩れ落ちたような気がする」

訴状によると、当時男子学生は一橋大ロースクールの3年生。被告の男性とは同じクラスで、毎日のように一緒に食事する仲だった。男子学生は男性に恋愛感情を抱くようになり、2015年4月に告白。男性は、応じることはできないが、友人関係は継続すると伝えたという。

しかし、その2カ月後、男性はロースクールの同級生でつくるLINEのグループで、男子学生が同性愛者であることを暴露した。そこには「おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのムリだ。ごめん」と書かれていた。

男子学生はこのメッセージに対し、「たとえそうだとして何かある?笑」「これ憲法同性愛者の人権くるんじゃね笑」と返信している。「笑」とあるが、南弁護士は「頭が真っ白になって、震えながら打ったのではないか」と話す。南弁護士は生前の男子学生からメールで相談を受けている。そこでは、「人生が足元で崩れ落ちたような気がする」と書かれていたという。

暴露された後、男子学生は心身に不調を来たし、心療内科に通うようになった。被告の男性と顔を合わせると緊張や怒り、悲しみで吐き気やパニック発作が起こるなどの症状があったそうだ。

●大学側に安全配慮義務違反はあるか?

男子学生は暴露された後、学内のハラスメント相談室や教授らに自身の体調問題を含め、複数回相談。大学側ともクラス替えや留年など、被告男性と距離を取れないか話し合っていた。

しかし、2015年8月24日、必修の「模擬裁判」に出席するため登校した男子学生は、建物の6階のベランダを乗り越え、転落。搬送先の病院で死亡が確認された。この日の午前中、男子学生は体調を崩し、大学の保健センターで休養していた。

原告側は、大学が男子学生の症状などを知っており、事故を予見できたにもかかわらず、有効な対策を取らなかったと主張している。これに対し、一橋大学は弁護士ドットコムニュース編集部の取材に対し、「本学の立場は公判の場で明らかにしたいと考えております」と回答した。

会見には遺族も出席。妹が「一瞬にして兄の人生を、家族の人生を変えられてしまいました。生前、兄が被告学生を訴えたいと言っていたので、本人の無念を晴らすために提訴しました」などとコメントを読み上げた。
弁護士ドットコムニュース編集部  ヤフーニュース




「同性愛暴露され自殺」=両親が一橋大と同級生提訴―東京地裁

時事通信 8月5日(金)18時41分配信

同性愛者であることを同級生に暴露された後、心身に不調を来してキャンパス内で昨年自殺した一橋大法科大学院の男子学生=当時(25)=の両親が、「一方的な暴露や不十分な対応が自殺の原因」として、同級生と同大に計300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が5日、東京地裁(松村徹裁判長)で開かれた。

 同級生と大学側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 訴状によると、男子学生は昨年4月、同級生に同性愛者だと打ち明けた上で、恋愛感情を持っていると告白した。同級生は「気持ちには応じられないが友人関係は続ける」と答えたが、その後同級生10人でつくる無料通信アプリ「LINE(ライン)」のグループに、「お前がゲイであることを隠しておくのムリだ。ゴメン」と投稿した。

 ショックを受けた男子学生は心療内科を受診し、大学のハラスメント相談室に連絡。昨年8月、授業中にパニック発作を起こして保健センターを訪れた後、校舎6階のベランダから転落死した。 








Z君 おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのむりだ。ごめん。

A君 たとえそうだとして何かある?笑

A君 これ憲法同性愛者の人権くるんじゃね笑



アウティングされたA君の返信は、あまり印象のいい文面ではありません
A君がZ君に告白して、振られた後の2か月間
どのような行動をして、Z君を困らせたのでしょうか

同性で「毎日のように一緒に食事する仲だった」とあります
そして告白後も
「気持ちには応じられないが友人関係は続ける」と言ってくれるような人です



同性愛者に告白されるとかノンケの人にはたまらなくつらい出来事です
同性の友人と思って接していたのに、相手は性的な目で見ていたのだろうかと思い悩むのがふつうと思います。それに、同性愛的に好きだと告白されて、毎日ように顔をあわせなければならない生活を2か月続けて、正直なところ、レイプが怖いと思います。

周りが、A君が同性愛者だと知らず、A君がZ君に告白したことも知らないで、仲がいいとか冷やかしたり、Z君が同性愛者のカップルなんじゃないかなどと冷やかしたりした場合は、Z君が自分はそうではないと言いたくなるのは当然です。

状況はわかりませんが、遺族の訴えですから、当然Z君が悪いように言うでしょう
Z君の心のケアをしてほしいと思います









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