2016年11月17日木曜日

気を遣わせる客 お客様気取り

日本は悪語「お客様は神様」という店側の建て前を振りかざした悪客がいます。
横暴なお客様がインターネットに悪口をかくつもり満々で、特別なはからいを求めてきます。
働く側には大変息苦しい社会です。
特別にしたはからいをインターネットに晒されて、ほかのお客様も当然やってもらえるだろうと期待していらっしゃる。暇な日以外は困難なことを求められて、働く側は疲弊していきます。


日本では、びっくりするような非常識が美談として語られることにうんざりします。
例えば、病院で働く日本初のファシリティドッグのベイリー(外部リンク)は、元看護婦の女性がパンドラーとしてハワイから連れられてきました。看護婦をやめたきっかけは、子供患者の母親に「ここは監獄ですね」と言われたことがきっかけだそうです。今では注目されるような成果が残せていますが、そのような心無い一言で、働くことを辞めてしまうひとはたくさんいます。いい人であればあるほどです。そして再起できない人もいます。


店で働くスタッフは、ストレスのはけ口にしていいサンドバックではないのです。

あるコンビニで、店員に因縁をつけているおばさんを見ました。季節の変わり目で、暖かい日や寒い日が繰り返していました。その日は少し涼しかったでしょうか。おばさんは、「私はいつもこの場所で涼んでから買い物をすることにしているのに冷房が効いていない!」とわめき始めました。
いつものことなのでしょうか、女性店員が「暖房が入っています」と回答しても、おばさんはわめき続けました。バックヤードからアドバイスでもあったのでしょうか「クーラーが入っています」と回答が変わりました。おばさんは「効いていないと何度かわめきましたが、「クーラーが入っています」と何度か繰り返すと落ち着きをとりもどし、置いてあるボールペンの太さに因縁をつけ始めました。店員が「そうですね」と繰り返すと落ち着きを取り戻し、静かになりました。
しばらくすると、冷蔵庫棚の上の方にどこにでもうっているような白いサポーターをした手を伸ばし、「届かない」「全部倒すかもよ~」と叫び始めました。店員が駆け寄り商品を取ってあげました。もしとってあげなかったら、おそらく取ってくれなかったせいにして、商品をぐちゃぐちゃにしたのではないでしょうか。

コンビニのような、商品を自分でレジに運ぶセルフサービスの店で、マンツーマンの外商のようなもてなしを要求する客に対して、店はどれだけ我慢して対応しなければならないのでしょう。来店している時間だけ我慢をするか、出入り禁止にするしかないようです。知恵袋でみかける大手スーパーでは、出入り禁止に対しては書類に署名させるようです。

そのおばさんと同一人物かはわかりませんが、お客様の声を記入できる店で張り出されていたのですが、自分が手にサポーターをしているのに、レジ店員がレジカゴを運んでくれず不親切だったという内容でした。たくさん購入して、レジ台をスムーズに開けるために店員が運ぶのを手伝ってくれることはありますが、基本的には自分ですることです。レジ打ちの人でもサポーターをして働いている人はいます。サポーターをしているから自分でできないとは限りません。

働く人不足の解消のためと、クレームを防ぐ目的か、店の入り口に店員の時給を書く店が増えてきました。この時給で働いている人にそんなクレームをつけるのかと思いますが、何も感じない人もいるようです。

通常以上のサービスを求める場合や、店員に気遣いを求める場合は、「心遣い」といってチップを渡すべきだと思います。少なくとも「ありがとう」と感謝の言葉を言うべきです。また店もほかの客と違う計らいを求められた場合は、オプションを有料で提供するべきです。働く人が弱い立場だと断定して攻撃するのはよくありません。店も客も店員も対等な立場であるべきです。クレーマーが面倒だからと、無料であれこれするのはつけあがらせるだけです。









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