2016年11月28日月曜日

立ち止まることは許されない

日本では365日営業・年中無休・24時間営業なんかがもてはやされている
うっかり24時間営業のオーナーにでもなろうものなら、
そしてそれがフランチャイズで例えば10年契約、20年契約だったら、
返済期間が10年単位だったら、
立ち止まることは許されない

人間は思うようにならず、時間通り出勤しないかもしれない
病気になって辞めたり休むかもしれない
店で病人がでて救急車を呼ばなければならないかもしれない
問題を起こして警察につかまるかもしれない

4時間営業のラーメン店が12時間スープを煮込む
コツがあったり秘伝で一人でやった場合、これだけで一日16時間働く
残りは8時間だ
もちろん休日は取るかもしれない
でも翌日の仕込みがあるだろう
それでも独立開業するのは、自分が納得できる仕事をするなら、長時間労働が耐えられる
もしくは借り入れがあって、返済があるからだ


労働者のほうでも、衣食住といって、生きていくために最低限必要なものや、月々の支払いがある
アパートの家賃、戸建てや分譲マンションの返済
水道電気ガス電話などの月々の基本使用料
家をもつということは、月々の基本使用料や税金の支払い、保険料の支払いなど、必ず毎月いくら必要になる
だからバックパッカーは最低限のものしかもたず、旅立つ期間はロッカールームを借りて、持っていけないものはそこに入るだけしかもたないという
それだと、運べる程度の家電しかもてないから、大きい冷蔵庫や洗濯機は所有できないなと思う


休業期間や店休日、オフシーズン店を閉めることができないのは、月々の支払や借り入れの返済があるからだ
また、例えば清掃会社と契約していたとして、月いくらと取り決めていたら、店に収入があってもなくても、人がきて清掃して、お金を取られる
大型店舗の電気の基本使用料がかかる(家庭のアンペアより大きいので、基本使用料が高い)
お客がきてもこなくても、従業員の人件費が固定費でかかる



「世界の終わりが来るとして、最後の晩餐として何を食べますか」
●●のステーキ ●●のラーメン

何を食べるかという質問なので、食べないなんていうひとはいないけれど、店名を挙げる人は多い
で、実際、世界の終わりが来るとして、最期の日まで働くかどうか
世界の終わりがきたとして、健康上の問題があるわけでないし、実際に終わるかどうかわからないし、終わるからと働くのをやめて、店をやめて、翌日終わらなかったら?
もちろん、かきいれ時になるから、本当に終わる瞬間までは、普通に過ごさなければ、やけっぱちになって全財産散財して、世界が終わらなかったから裸一貫でやりなおすのか
忙しいのに休んで、世界が終わらなかったから翌日は何もない顔で出勤するのか
だから生きている限りは、月々の支払があるから、支払う以上に稼がなければ、何も残らない







0 件のコメント:

コメントを投稿