最初に乗った車は、エンジンオイルすら交換したことがなく
車中泊のようなことをして、冷却液を洩らし
クーラーが効かなくなり、2リットルの水筒を持って窓を開けて走行した
昼間出かけようと思い立ち
以前出先に親父から電話があり、ショッピングセンターに行きたいと言われたことがあったので、母親たちも誘った
家族でショッピングセンターに行ったわけだが
連休最終日の海の日は混雑していた
親父を書店に連れて行き、週刊誌を買って、コーヒーショップへ連れて行った
そして、ユニクロを見て、スーパーに行き、会計中に私はトイレに行った
男女のトイレに分かれる前の2~3メートルから酷いうんこ臭がした
くせえな、と思いつつも女子トイレに入ると、しれていたので安心した
このトイレは親父を置いてきたコーヒーショップのそばにある
まさかと思ったが、迎えに行くと同じ臭いがした
親父に
うんこした?ときいたら うんと言う
確信に変わった
車いすに乗せても臭かった
母親と合流し、親父に聞こえにくい位置まで移動してからうんこの話をした
男も、うんこもらしてるんじゃね?と言ってきたので
おそらくそうだと答えた
私はふくびきをしてから、駐車場に行くと、母親と男はなにか話をしていて車には乗っていなかった
私は、親父はショッピングセンターにもう連れてきたらいけないな
コーヒーショップだって出禁になるかもしれないしなと思っていた
エスカレーターからでて、車のほうに行く扉をあけて踏み出すと
段差があり、こけて倒れてしまった
骨折はしなかったのでよかった
帰りの車中はうんこ臭かった
窓を半分あけると、冷気も多少残るんだが、うんこくさい
うんこの臭いと熱風との戦いだ
親父がうんこもらしたから窓を開けているわけだが
親父は暑いことには何も言わなかった
男もだまって運転していた
私と母親は関係のない話をした
暑い日に窓を全開にしている車を見かけると
クーラー壊れてるんだねと思っていたが
このような理由でオープンカーになることがある
帰宅すると、暑さと、うんこ臭による頭痛と、精神的な疲れでぐったりしていた
母親が玄関でズボンを脱がせると、すでに紙パンツは自己処理済でノーパンだったらしく、ズボンの内側もうんこまみれのようだった
靴もうんこだらけらしく、捨てたら?と言うと、捨てないらしかった
母親は、親父を風呂に入れ、人間らしい状態に戻したようだったが
私は疲れてしまって、親父のことは母親に任せて帰宅後寝て元気を充電した
食事の世話は起きてからした
まともな男が脳梗塞をし、体が不自由になるとこのようになる
友達の親父は、脳梗塞を起こしてそのまま自室で死んでしまったが
病後生きていくということは、周りの支えがなければ不可能だ
自分で考えて、自分で行動し、頭脳に自信があったとしても
病気でそれが不可能になることがある
だから楽しみを先延ばしにしても、自分自身が長く生きられるかどうかわからないから
楽しみの部分も大切にしたほうがいいと、30代になってからは思うようになった
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